パウ・パトロールでは、特技の違うメンバーが協力してトラブルに対応します。仕事でも、こんなふうにそれぞれの得意なことを持ち寄れたらよさそうです。では、実際にチームをつくるとしたら、何を決めておくとよいでしょうか。役割分担や相談の仕方から考えてみます。
この記事のポイント
誰が何に詳しいかに加えて、問題が起きたときの相談先と判断の手順を決めておきます。ほかの人を手伝う時間を予定に入れ、その仕事も評価に含めたいです。
目標を共有し、得意なことを知っておく
この記事では、得意なことが違う人が問題に合わせて協力するチームを「パウ・パトロール型」と呼んでいます。私が説明のために使っている比喩で、組織論の正式な分類ではありません。作品についてはテレビ東京の公式ストーリーを参照しています。ここから書く仕事の進め方は、私自身の提案です。
QAなら、テストの完了予定と一緒に、利用者への影響や重大な品質リスクも共有しておきます。チームで何を解決したいかが分かれば、自分の担当が終わった後も、残っている課題を確認しやすくなります。
テスト設計、探索、原因調査、自動化、仕様整理、業務フローの整備など、メンバーが得意なことを書き出してみます。「この話なら誰に聞けばよいか」が分かるようにするためです。一人ひとりの苦手をすべて埋めようとする前に、今できることを持ち寄る方法を考えます。
リーダーは担当と判断の範囲を決める
リーダーがすべての問題を一人で解こうとすると、相談が集中してしまいます。状況と優先順位を整理したら、詳しい人に協力を頼みます。そのうえで、誰が何を担当し、どこまで判断できるかを決めることもリーダーの仕事です。
担当者を決めるときは、得意かどうかに加えて、現在の負荷やバックアップも確認します。同じ人に難しい仕事が集まり続けないよう、調査とレビューを分けたり、サブ担当を置いたりします。
問題が起きてから振り返るまでの手順
問題が起きてから相談先や記録場所を探すのは、できれば減らしたい作業です。緊急時の連絡先、承認が必要になる条件、結果を残す場所は先に決めておきます。対応を始めるまでに迷う時間を減らせます。
- 問題を受け取り、影響範囲と緊急度を確認する
- 他の仕事との優先順位を決め、必要な担当者を集める
- 調査、実行、レビュー、最終判断の役割を分ける
- 対応結果と、まだ確認できていないことを共有する
- 振り返りで、連絡先や手順、判断基準を更新する
相談を受ける時間も予定に入れる
「困ったら相談して」と伝えるだけでは、誰も空いていない状況を解消できません。レビューの時間、バックアップ担当、相談を受ける場を用意し、助ける作業も予定に含めます。
評価するときも、目立つトラブル対応だけでなく、予防や情報整理、知識共有を含めます。その人が教えたり手順をまとめたりしたことで、ほかのメンバーも対応できるようになったなら、その仕事も記録しておきたいです。
会議や手順書を作る前に決めておくこと
立ち上げるときは、チームの目的、責任の範囲、役割、権限、評価する内容から決めます。それが決まったら、会議や相談先を整理し、チェックリストや個別の手順書を作ります。この順番なら、何のための会議や手順なのかを説明しやすくなります。
仕事によってメンバーの組み方を変えることもできます。日常の開発は同じチームで続け、特定の問題が起きたときは必要な専門家に集まってもらう、といった進め方です。今の仕事にはどんな協力が必要かを、その都度考えられるチームにしたいです。